ごあいさつ

フランクフルト空港から泉の街、ヴィズバーデンへ

日本から約10,000km、半日あまりのフライトを経て、ようやくフランクフルト空港に到着!
ドイツ中央部に位置するフランクフルトは、古くから産業や文化の栄える街として、大きな発展を遂げてきました。現在は金融の街としてドイツの経済の中心地となっており、国で一番大きな空港も、この地にあります。

クレフ一行が到着した日は、残念ながら雨模様ではありましたが、それでも伝統的な建築の残る町並みは見事の一言。
泊まったホテルは受賞式典会場から徒歩10分、「Weisbaden(ヴィズバーデン)」という街にあり、温泉が名物。
実はドイツ語で温泉(泉)は「バーデン」といい、街の名前もそこに由来しています。もちろん、周囲には温泉施設が数多くあり、長期滞在する湯治客も多いのだとか。

さすが温泉の街だけあって、道路には地下から水蒸気が噴出している箇所も。また、温泉水を飲むこともできるそうで、やはり世界中で温泉は健康づくりに利用されているようです。

右は、温泉を利用したスパ施設。もしヴィズバーデンに行かれる方がおられましたら、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。ちなみに、こちらでは全裸で男女混浴の施設が多いので、抵抗のある方は、事前に確認されることをおすすめします。

シュタイフベアー、キッチン用品…ドイツ製品の素晴らしさを堪能

散策の後は、目抜き通りにショッピングに出かけます。
ヴァイスバーデンは都市部ではないので、ショッピングエリアも、御覧のようにゆったり。日本のようにビルの中にいっぱいショップが入っている所は、ごく一部の都会だけで、中規模の都市などではオリジナリティあふれる店構えの路面店がメイン。そして土曜や日曜は、ほとんど閉まってしまうところがいかにもドイツ流です。

ご存知の方も多いでしょうが、ドイツはEUの中でも工業製品に定評があり、マイスター制度で職人の質を保つ政策が取られています。
そのため、メイドインドイツ製品は世界でも、一流品の呼び声が高く、日本でも有名なシュタイフのベアーやマイセンの陶器、ヘンケルスのキッチン用品など、生活に密着した製品から、世界の名車と言われるメルセデスやポルシェなど、数え切れないほどのトップブランドがひしめきあっています。

左の写真は、シュタイフのギャラリー。シュタイフは世界で初めてぬいぐるみを作った会社で、シュタイフベアのファンであったアメリカのセオドア・ルーズベルト大統領の名を取って、熊のぬいぐるみにテディ(セオドアの愛称)ベアという名がつきました。

店内は熊を中心に、様々なぬいぐるみがいっぱい。限定品には通し番号が刻まれ、プレミアがつくのだとか。

こちらも、シュタイフのベア。サングラスのコミカルなスタイルが可愛いですよね。こちらは特注商品だそうで、きっとお値段も高いと思われます。こちらの製品はすべて一品ずつ職人の手縫いなので、細かいオーダーが可能です。

また、熊以外にも、ギャラリーには犬や馬など、可愛い動物のぬいぐるみが揃っています。どれも精巧なつくりで、根強い大人のファンも多いと聞いて納得です。

日本の2倍のボリューム!素朴で味わい深いドイツ料理

歩いているうちにお腹がすいたので、レストランへ。ドイツ料理は地方によって食材も味付けも違いますが、やはりじゃがいもは欠かせないようです。また、肉は豚が多く使われます。
料理が運ばれてきて驚くのは、その量。日本の2倍以上ありそう!ドイツでは取り分けて食べる習慣がないので、写真のお皿が一人前。しかも、これを食べながらビールやワイン、さらにこってりしたデザートまで…。大柄な人が多いのも納得です。

ちなみに、日本でおなじみのハンバーグステーキは、アメリカに移住したドイツ人が、少ない肉を工夫してボリュームを出したと言われ、ハンブルグ出身の人が多かったため、その名称がついた移民料理。しかし、実際にはハンブルグにその様な料理はなく、あえて言うなら小さい肉団子の平焼き「フリカデレ」が似ていますが、こちらはソースではなく練り辛子で食べるそう。また、日本では太いソーセージをフランクフルトと言いますが、 本場のフランクフルター・ヴルスト(ソーセージ)は、もっと細くて長い形です。

さて、腹ごしらえが済んだら、景色を楽しみながら歩いてホテルへ。

「アルプスの少女ハイジ」で、クララの家がある街として描かれたフランクフルトは、今も石造りの建物が昔ながらの趣を残しています。街角のカフェや、小さなお店にも、さりげないセンスが感じられて、ゴミひとつ落ちてないのが見事です。

18世紀に建てられた社交場「クアハウス宮殿」にて受賞式典

翌日は雨も上がり、ドイツの初夏らしい爽やかな陽気になりました。こちらは日本と比べて気温が低く、とても乾燥していて、いかにもヨーロッパという感じです。

会場の「クアハウス宮殿」は、1907年に皇帝ヴィルヘルム2世により建てられた、カジノを備えた社交場。ヨーロッパ最長の列柱廊やイギリス式の素晴らしい庭園など、見事な建築様式にうっとりしながら、イオニア式の柱が印象的なエントランスホールを抜けて、いざ式典会場へ。

毎回、会場に入るたび雰囲気に圧倒されてしまうクレフ一同ですが、今回は照明の華やかさや天井の吹き抜けなど、特に荘厳なイメージを持ちました。また、こちらの女性は、とても美しい方が多いのですが、お年を召した方でも、きちんとドレスアップされているのが素晴らしいですね。

パトリック・ド・ハリュー会長に、また今年もお会いできました

いよいよ式典が始まり、商品のジャンルごとに会社の名前が呼ばれて、代表者が壇上に上がります。その後、記念撮影をして頂くのですが、これが毎年とても誇らしく嬉しい一瞬です。
右の写真は、中央がクレフ代表取締役社長である徳永周一、向かって左がモンドセレクション会長のパトリック・ド・ハリュー氏。右が化粧品部門責任者のJ・ベゼマン氏です。また今年もお二人にお会いでき、本当に光栄です。

モンドセレクションは大規模なので、式典も長時間にわたって行われます。その中で化粧品はいちばん最後の部門であるため、途中で隣接のホテルのカフェで、お茶を飲むことになりました。そこで出たのが、写真の大きなケーキ。甘くてクリームがこってりです。 特大グラスのアイスコーヒーも、日本のものと違ってコーヒー+アイスクリームで甘さたっぷり。

さらには、夕食で旬の名物「シュパーゲル(白アスパラ)」を注文したら、これも一人前がお盆のような皿に山盛りで、ドイツ人の食欲旺盛ぶりを実感しました。

フランクフルト市街を散策。緑あふれる旧都はハイジの世界

式典の翌日はフランクフルト市街へ。郊外のヴィズバーデンと違って、金融の街フランクフルトは、活気あふれるムードです。
「アルプスの少女ハイジ」で、クララの家がある街として描かれたフランクフルトは、今も石造りの建物が昔ながらの趣を残しています。街角のカフェや、小さなお店にも、さりげないセンスが感じられて、ゴミひとつ落ちてないのが見事です。

今回は、伝統の陶器「マイセン」にも足を運んでみました。

店の中には素晴らしい陶器がとりどりに陳列してあり、まるで博物館のような美しさです。きっと、陶器が好きな方なら、見ているとどれも欲しくなるのではないでしょうか。

以上、フランクフルトでの2010年モンドセレクション現地レポートでした。厳しい選択眼に育てられたヨーロッパの職人魂に感動するとともに、この地でクレフの化粧品が高く評価されたことに意気込みを新たにし、また来年もここで皆様に喜びをご報告できることを、心より祈っております。

株式会社クレフ 代表取締役社長 徳永周一

銀座クレフ化粧品でのお買い物をお楽しみください!